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森川智之が登場! 10月放送の『吹替王国』第8弾に出演決定で特別インタビューを実施!

CS映画専門チャンネルの「ムービープラス」では、日本で吹替放送が始まって60周年を記念して人気声優にスポットを当てた『吹替王国』を実施しています。これは特定の声優にスポットを当て、その声優が吹替えた作品を集めて特集放送するというもの。小山力也さんや山路和弘さんなど多くの声優がすでに特集されていて、ここについに登場したのが森川智之さんというわけです。
トム・クルーズ、ブラッド・ピット、キアヌ・リーヴスなど多くの人気俳優の声を担当している森川さん。今回はそんな森川さんの新たに制作する特別CMナレーション撮りがあるということで、特別に行われたインタビューの様子をレポートします!

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─昨年8月から始まった『吹替王国』ですが、オファーがあったときはどういう気持ちでしたか?
「実際に過去の吹替王国のCMを家で見ました。小山力也さんの回でしたが「こんな番組があるんだ」と知り、いつか自分にもオファーが来るかなとは思っていました。実際にオファーを頂いた時は嬉しさがもちろんですが、自分の回はどうなるんだろう、とも思いました。呼んでいただけたのはすごく光栄なことで、嬉しく思っています。今回の企画があるということで、僕が吹替えた『ザ・メキシカン』を見直したんですが、今自分で観ても「いいんじゃない」って思いました(笑)」

─経験も多く、演技の幅も広い森川さんですが、吹替を行うときに意識していることはなんですか?
「僕は基本的には声色を作ることがないんです。台本を読んで、作品を観て、その俳優さんの役作りを辿って行く中で出た声がその役の声だと思っています。僕の演じた役の中でも、もしかしたら聞き比べると同じ声があるかもしれません。でも、同じ声でも違うなって思ってくれると嬉しいですね。また、幅広い役を演じさせてもらっていますが「この人ってこの役やってるの?」っていう想像を裏切るようなことができればいいかなとは思っています」

─具体的に気をつけていることはなんでしょうか?
「僕はマイクの前に立っているだけですが、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の場合だと、トム・クルーズは飛んでいる飛行機にしがみついているわけですよね(笑)。その説得力のある演技に言葉が負けちゃいけない、と思いながら声を吹き込んでいます」

─吹替を行うときに得意な声はありますか?
「耳元で囁くような声ですね。声優って声を出すことが仕事なので、サービスしてしまうことが多いんですよ。声だけで表現しないといけないので、力を抜いた芝居というのは難しくもあり、不安でもあるんです。例えばトム・クルーズはあまり声を張らないので、そういうところは意識をしています」

■吹替ならではの文化
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─洋画の吹替とアニメでは何か違いがありますか?
「極論を言えば、出来上がったものに声を吹き込むのか、ゼロから作っていくかの違いがあります。吹替って、僕らが声を入れてからトム・クルーズが演技をするってありえないですよね。完成された作品に声を吹き込んでいく、というのが吹替です。完成された作品を日本語の吹替でも同じように観てもらうのが、吹替の役割だと思っています。一方でアニメーションの場合は、なにもないところから作っていきます。そこが大きな違いではないでしょうか」

─洋画ならではのオーバーなリアクションや言い回しに戸惑ったりはしますか?
「やたら「クソっ」とか言うじゃないですか(笑)。実生活でそんなこと言わないですよね。でも映画を観たときにそれがはまっているというか……。そう思うとリアルなものだけでなく、洋画ならではの面白さも演じていかないといけないですね」

─プライベートで映画を観るときは吹替と字幕どちらで観ますか?
「吹替と字幕の割合ですが、半分半分くらいですかね。映画館に行くことがなかなかできないので家で観ることが多いんですが、家だとパパッとリモコンで吹替と字幕を切り替えて観ています。自分の吹替を観ていたときも「どういう風に訳されているんだろう?」と知りたくて字幕に切り替えたりもしますね」

─森川さんが思う吹替文化とは
「今年で吹替60周年ですが、そこには諸先輩方が培ってきた文化があります。それがDNAとして僕にも受け継がれていると思います。幸いなことに何度かご一緒させてもらえた方で、広川太一郎さんがいます。広川さんの台本を観るとシリアスなシーンなのにダジャレが載っていたりするんですよ(笑)。振り返ってみると、俳優の口が閉じているのに声が聞こえていたり……。吹替自体に自由度が高かった時代もあったと思いますが、僕らの時代は原音の声に近づけるというボイスマッチが増えています。リアルを求めていくものが主流なので、観て育ってきた昔の吹替も懐かしいなと思いますね」

■吹替のことがわからずに野沢雅子さんと特訓!

─もともとアニメではなく吹替が志望でしたか?
「養成所に入っていた時に、みんなはアニメの声優を目指していましたが、僕は吹替を目指していました。ですが、実は養成所では吹替の実習は、やってないんです。吹替のやり方がわからないまま吹替を始めてしまった(笑)。初めて吹替の仕事をもらったのは20歳くらいでしたが、戸惑いましたね。リハーサルビデオと台本だけ渡されて「どうしよう」と思った僕は、とても仲良くしてくれていた野沢雅子さんの家に行ったんです。「教えてください」って。野沢さんとご主人の塚田正昭さんが一緒に練習に付き合ってくださいました」

■声優としての誇り
─吹替だけでなく、森川さんはいろいろなお仕事をしています
「それもすべて声優として本業ができているからこそのことです。いまは声優もタレント的に扱われたりすることもありますが、それも諸先輩方が声優の立場を築き上げてきてくれたから。すべてが積み重なって今があるので、僕も声優という仕事に誇りを持ってやっていますね」

声優に対しての熱い思いを語ってくれた森川さん。最後は視聴者にメッセージを送ってくれました。

「『吹替王国』は吹替を楽しんで観ている人にとっては本当に素敵な企画ですよね。声優さんにスポットが当てられて作品を楽しむことができる……僕が声優を目指していた時期や小さいころにこんな企画があったらよかったのに、と思ってしまいます。こういう企画が続くことで、いつか主役の脇を固めるような縁の下の力持ちの声優さんたちにもスポットが当たっていくと、より吹替が楽しめそうです。そうなるためにも、ぜひ応援してもらいたいです」

ボリューム満点のインタビューのおかげで、森川さんの演技をより楽しめそうです。1人の声優にスポットを当てることで、普段とは違う吹替版の楽しみ方を味わえる『吹替王国』。今回放送される4作品は見逃せません。<文・写真:西岡舞子>

ブラッド・ピット 『ザ・メキシカン』編

『吹替王国 #8 声優:森川智之』
CSムービープラス
2016年10月30日(日)16:15~翌1:15

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『M:i:III(日本語吹替版)』
放送時間:10月30日(日)16:15~18:45
© 2016 PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.

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『ザ・メキシカン(地上波吹替版)』
放送時間:10月30日(日)18:45~21:00
©2000 DREAMWORKS LLC AND PISTOLERO PRODUCTIONS,LLC

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『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密(日本語吹替版)』
放送時間:10月30日(日)21:00~23:00
©2015 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

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『リクルート(日本語吹替版)』
放送時間:10月30日(日)23:00~翌1:15
© Buena Vista Pictures Distribution/ Spyglass Entertainment Group, LP. All Rights Reserved.

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